廃車手続きに必要な書類リスト！

1-1. 一時抹消登録

自動車の一時抹消登録とは、その名の通り、一時的に車の登録を抹消する方法です。これらの手続きを済ませると、その車は公道を走れなくなります。しかし、もう一度登録手続きを行えば元通りに走れるようになります。
この一時抹消登録を行なっている間は、自動車税が非課税になるだけでなく、自賠責保険の支払いも必要ありません。また、すでに納めている税金も、還付金としてかえってきます。自動車重量税については還付がありません。車に乗っていない間の税金を節約したいという方におすすめです。長期の海外出張や入院など、一時的に車に乗らないという場合に行われる手続きです。

1-2. 永久抹消登録について

永久抹消登録とは、中古車として販売したり、車を解体したりする時に必要な手続きです。その名の通り、この手続きを一度行なってしまうと、二度とその車に乗れなくなります。これらの手続きを行うためには、車の解体処分を行なった上で、運輸支局で廃車登録を行う必要があります。
たとえば、解体処分を行なっただけは、そのまま自動車税が課せられてしまうため要注意です。事故で大破してしまった車や、災害で乗れなくなってしまった車、古くて価値がなくなってしまった車などは、この手続きを行います。

1-3. 軽自動車と普通自動車

軽自動車と普通自動車廃車にする場合には、手続きに少し違いがあります。普通自動車が一時的に公道を走れないようにする手続きを一時抹消登録と言います。軽自動車の場合には自動車検査証返納届という名前の手続きになるのです。また、普通自動車の永久抹消登録にあたる手続きは、解体返納と呼ばれています。このように、手続きの名前に違いがあるため、注意が必要です。
また、これらの手続きを行う場所についても違いがあります。普通自動車の廃車手続きは所轄の運輸支局で、軽自動車の廃車手続きは管轄の「軽自動車検査協会」で行うこととなっています。

2-1. 一時抹消登録に必要な書類

一時抹消登録に必要な書類は、使用者の実印、所有者の印鑑登録証明書、車検証、ナンバープレート、委任状、申請書、手数料納付書です。また、車検証に登録してある住所と現在の住所が異なる場合は、以前住んでいた住所が記載されている住民票も必要です。

2-2. 永久抹消登録に必要な書類

永久抹消登録に必要な書類は、使用者の実印、所有者の印鑑登録証明書、車検証、ナンバープレート、委任状、申請書、手数料納付書です。さらに、解体に関わる異動報告番号、解体届出書なども必要になるため注意が必要です。

2-3. 自動車検査証返納届に必要な書類

軽自動車を一時的に使用できなくするための手続きには、使用者の印鑑、車検証、ナンバープレート、自動車検査証権能証明書交付申請書、自動車検査証返納届書、軽自動車税申告書が必要です。

2-4. 解体返納に必要な書類

解体返納に必要な書類は、使用者の印鑑、車検証、ナンバープレート、解体届出書、解体に関わる移動報告番号、軽自動車税申告書です。さらに、手続きに先立って車両を解体した上で発行してもらえる「使用済自動車引取証明書」も必要となります。